本書は漢方眼科の第一人者による我が国における漢方眼科領域初の本格的専門書である。
眼疾患に対して漢方医学では如何にしてアプローチするのか。点眼治療でもなく、手術治療でもなく、局所治療ではない漢方処方の内服を主とする治療により、局所と整体という漢方特有の思考をもってどのように眼疾患にアプローチすればよいのか。
著者はこれまで治療してきた各種眼疾患について症例を中心に展開し、各々治療における重要ポイント、頻用方剤を挙げている。
“漢方治療による全身状態の改善は眼疾患の改善・予防・進行遅延に確実に有効である"というのが、本書において著者の主張するところであり、眼科医で漢方医である著者の臨床経験から得た信念でもある。
人に備わっている恒常性維持の能力を活性化する漢方本来の役割を最大限に発揮させるべく、著者は実直かつ地道に漢方治療を通して患者の全身状態の改善に取り組む。
眼疾患は慢性疾患が多いことから、一時的な効果に満足せず、長期にわたり経過観察して効果を確かめなければならない、という著者の厳格な漢方治療の効果判定基準により、長期経過観察症例が多数収載されるところも本書の特徴である。
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    盧三勝 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()